★呼びかけ人(アイウエオ順)
池田香代子    内海愛子   江尻美穂子  大原穣子
小山内美江子  北沢洋子  小林カツ代  坂本福子
瀬戸内寂聴  鶴見和子(故)中島通子(故)羽田澄子
本尾 良     湯川れい子  吉武輝子    渡辺えり
    

  2005年6月、9人の有織者が「九条の会」を立ち上げ、アピールが出され、すでに7000を超す「会」がそのアピールに賛同されています。また、全国各地・各分野で、呼びかけにこたえ、アピールに賛同する運動が広がっています。私たちは「日本を再び戦争をする国にしてはならない。未来の世代に平和で健康な地球を残すために、憲法9条を高くかかげて、国際貫献をしていこう」と願う人たちが、思想・信条の違いを超えて団結することが必要であると考え、さらにこの運動を、特に女性たちの間に広げていこうとしております。
 第2次世界大戦後の65年間、日本は憲法9条のおかげで、戦争のない日々を送ってまいりました。一方、世界に目を向けると、テロや、武力によるテロ制圧、そして報復といった暴力の連鎖が繰り返され、一日として心休まる日はありません。
 そのような中で、自民党は2006年10月28日に、自衛隊を自衛軍に格上げすることで、戦闘地域に兵隊を派遣できるようにするための「新憲法草案」を発表しました。この「新憲法草案」という言葉自体が憲法制定を意味しており、日本国憲法に違反するものですが、内容も、日本を戦争のできる国にするだけでなく、本来は国民を守るために国家権力を規制するべき憲法を、道徳や義務を押し付けることで権力者が国民を管理するものに変えてしまっています。
 なお、2005年6月に自民党が発表した憲法改正の「論点整理」では、「個人の尊厳と両性の平等」を保障した24条を、「家族や共同体の価値を重視する立場から見直すべきだ」としています。こうした両性の平等の否定は戦争への道とつながります。ですから私たちは、9条とともに、24条や福祉予算に関わる25条にも目を向けた運動を進めて行くつもりでおります。
 2009年に政権は交代しましたが、交代した民主党内にも改憲論者は多数存在しており、楽観は許せない状況が続いています。
 私たちは「九条の会」のさまざまな企画や活動に参加するとともに、戦争を知らない若い人にも9条を守る活動を広げて行くことを目的に、シンポジウムや学習会を開催するなどの活動を行っています。
 まだ女性「九条の会」の賛同者になっておられない方は、このアピールにぜひとも賛同者としてお名前をお寄せいただくようお願い申し上げます。